地方議会議員の政務活動費の報酬振り替え問題を考える2015.12.25

 地方議会議員の政務活動費の使途を巡る問題が沸騰したのは、昨年の夏の事でした。それで議員辞職をせざるを得なくなった元議員もあります。

 一言で言えば、問題になった人物に関して、「政務活動にそんなに手を抜いて再選できるのかなー」との印象を持っています。なぜなら、町田市議会では、毎 議会でほとんど議員が一般質問を行いますし、それを行うための取材をしています。経験的にはベテラン議員程、そうした取材が欠かせませないと思っていま す。なぜなら、昨日今日議員になった人と同レベルの質問をしたのでは軽く見られると考える資質が身についているのでしょう。町田市議会では、元議長の現職 議員の皆さんも毎回質問を続けています。そのことが、ポジションに胡坐をかかず、継続して当選している背景ではないでしょうか。*ちなみに、吉田つとむは 副議長職を務めたことは有りますが、議長職を務めた経験はありません。ゆえに、上記に説明の対象にはならず、無駄に当選期数を重ねていると思われないため に、馬車馬のごとくか、あるいはアリのようにコツコツと仕事をする資質が備わりました。

 そうした、馬車馬のごとくか、あるいはアリのようにコツコツと仕事をすることになると、自ずと活動、視察にお金がかかります。図書館の本を読めば済むこ とではありません。また、役人に質問を書いてもらうようなことはプライドが許されません。むしろ、役人を驚かすような発言をしたくなるのが仕事の一つと考 えています。

 さて、千代田区では、千代田区議会(議員)の政務活動費の報酬振り替え問題が話題になっています。千代田区の審議会では、政務活動費を大半、報酬に振り返る案を策定し、区長に答申したと言うニュースが発表されました。
 それでは、議会はどう考えるのか、「使途の報告を義務付ける政務活動費制度は廃止すべき」と言う答申の内容には、「迷惑」と言うスタンスのようです。恐らく、大半の議員がそのように答えるのではないでしょうか。

 もちろん、今回の答申に至る中で、誰かだその答申に繋がる意見を主張したから、その答申が出てきたわけでしょう。しかし、政治家は目ざといのでメディア を始めとする大批判が起きると、そうした火の粉から遠ざかりたいもので、だれが言っていたのか、どのように言っていたかは不明になるのが常です。今回の千 代田区の千代田区議会(議員)の政務活動費の報酬振り替え問題は振り出しに戻る可能性が出てきました。

 結果的に、この答申を行った学者がバカを見る可能性が出てきましたが、議会の動向を無視した答申は、中に浮くこともあることを学者先生は知るべきでしょ う。先に、議会の意見を明確に出してもらって、それを世間の例を加味して考えるのが時勢に精通した学者と言えましょう。と言うことで、今回は区長も責任が 無く、全ては審議会が悪かったと言う収束が最も有り得る姿ではないでしょうか。

 このように、地方自治体議会で、政務活動費の使途をいかに透明化するか、適正化とはなにかが問われており、当、町田市議会でも、特別委員会を設置して半 年間議論を重ねました。今期、その結論を出して、その委員会提出議案として、条例を改正した次第です。委員長の報告が本会議で可決され、その後、委員長が 委員会で可決した条例改正案を本会議で説明し、可決をしました。

 詳細は、別記しますが、下記に主要な経過を記しました。

 町田市議会は、特別委員会(第15期町田市議会改革調査特別委員会 )を設置して、公開会議を重ねて論議してきました。これまでも議員が主体で論議した経緯があり、最終段階で行政提案とするより、議会で論議したと言う経緯 も残す意味もありました。当然、一般に公開した会議で論議して決めたものです。私は最小会派の保守連合の委員として参加しました。

 私はかなり分野と時間で発言しました。委員会では議員歴も最長ですし、事務局よりはるかに知っている分野も多く、委員の質疑に私が説明する部分もかなり ありました。基本的には、各会派が意見を述べ、それを調整、あるいは一部を多数決で決めました。また、話がつかず撤回の提案も複数ありました、もとより、 私が提案したもので撤回した案もあります。原則、私は政務活動費の使途の対象を広げるべきだとの観点です。もちろん、透明性の確保はより高める原則です。

 町田市議会は20年以上前(ちなみに、吉田つとむは当選6期目です)、つまり、「調査研究費」の時代から原則領収書の現物添付が義務であり、それを公開 してきました。また、一部定額支給がありましたが、大半が上限を設けています。今期の改正で全部上限設定になったと解釈しています。また、職員の出張費な どより、ものより多方面で制限されたものになっています。

 今期の第4定例会で結論。透明性の確保では、領収書のネット公開を決定しました。支出項目、記載名の明確化の方針で委員会提案の条例改正を行いました。 総額の上限は議論していませんが、個別項目では上限をアップしたものがあります。概ね、保守連合の私が提起して、全会一致、あるいは多数で条例改定の個別 項目となったものです。

記:町田市議会議員 吉田つとむ 保守連合

          2015.一般記事に戻る 一般記事に戻る   HPに戻る